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4.キルヒホッフの法則
ここでは、細かい説明まではしていませんが、方程式などを覚えられるようにまとめてみました。噛み砕いて表現、解釈していますので、自己責任で参考にして下さい。
複雑な回路網は、オームの法則だけでは解けないので、キルヒホッフの法則を使います。
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●キルヒホッフの第1法則
ひとつの点に流れ込む総電流と、流れ出る総電流は等しい。
I1=I2+I3
●キルヒホッフの第2法則
ひとつの閉回路において起電力の総和は、電圧降下の総和に等しい。
E1-E2=I1R1+I2R2
●キルヒホッフの法則を使い問題を解いてみる
キルヒホッフの法則を使えば複雑な回路でも解けます。手順を解説します。
下記回路図で、R3に流れる電流I3を求めてみましょう。
@閉回路の電流の流れを決めます。図では、赤の点線で、I1、I2を決めました。
Aキルヒホッフの第2法則により、回路方程式が成り立ちます。
E1=(R1+R3)I1+R3I2
に数字を入れると→16=(1+2)I1+2I2
E2=(R2+R3)I2+R3I1
に数字を入れると→7=(3+2)I2+2I1
B上記の式を計算します。
A式 16=3I1+2I2
B式 7=2I1+5I2
C上記の式を連立方程を使い解いていきます。A式-B式をするのですが、A式とB式のI1かI2の数字をそろえる必要があります。ここでは、I1をそろえます。A式には×2、B式には×3をします。
C式 32=6I1+4I2
D式 21=6I1+15I2
C式-D式をすると、11=-11I2となりました。よってI2=-1[A]。
D最初のA式かB式に、I2=-1[A]を当てはめます。ここではA式に当てはめました。
16=3I1+2×-1→16+2=3I1→I1=6[A]
Eキルヒホッフの第1法則により、I1+I2=I3。6-1=5[A]。
よって答えは、I3=5[A]です。
●ブリッジ回路
四つの抵抗を平行四辺形に接続した回路をブリッジ回路といいます。
平衡条件式 R1・R4=R2・R3
- 1.電流、電圧、電力
- 2.電気抵抗とオームの法則
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