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4.接続工事の技術
ここでは、細かい説明まではしていませんが、簡略的にまとめてみました。噛み砕いて表現、解釈していますので、自己責任で参考にして下さい。
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●JIS X 5150構内情報配線システム
水平配線の最大チャネル長は、100m。水平配線、ビル内配線、構内配線を合わせた最大チャネル長は、2000m。
- 平衡ケーブルにおける水平配線の一般制限事項
- チャネルの物理長は、100mを超えないこと。
- 水平配線ケーブルの物理長は、90mを超えないこと。
- パッチコード長、機器コード長およびワークエリアコード長の合計が10mを超える場合は、水平配線ケーブルの物理長を減らすこと。
- 分岐点(CP)はフロア配線盤から15m以上離れた位置に置くこと。
- 複数利用者通信アウトレット(MUTO)が使用される場合、ワークエリアコードの長さは20mを超えないのが望ましい。
- パッチコードおよびジャンパの長さは5mを超えないのが望ましい。
- 幹線配線(クラスD,E,F)の一般制限事項
- チャネルの物理長は、100mを超えないこと。
- チャネル内で4つの接続点がある場合、幹線ケーブルの物理長を15m以上とするのが望ましい。
- 光ファイバ配線の接続
- 通信アウトレットおよび配線パネルの配線側の光水平ケーブルおよび、光幹線ケーブルの終端部には単心コネクタを使用する。
- 通信アウトレットのワークエリア側および、配線パネルのパッチ側では2心コネクタを使用する。
●LAN配線工事
UTPケーブルとは、シールドをもたない撚り対線ケーブルのことで、LAN配線ケーブル、よく使われています。光ファイバケーブルや、STPケーブルと比較して、拡張性、施工性、柔軟性、コストの面で優れています。
伝送性能別にカテゴリというもので分けられています。
カテゴリ3 | 16MHzの性能要件を満足させる配線部材 |
---|---|
カテゴリ5 | 100MHzの性能要件を満足させる配線部材 |
カテゴリ6 | 250MHzの性能要件を満足させる配線部材 |
カテゴリ7 | 600MHzの性能要件を満足させる配線部材 |
カテゴリ別に、挿入損失、漏話減衰、反射減衰、伝搬遅延などの値は規格で定められており、また、その他の仕様として、特性インピーダンスが100Ωに統一されています。
●ケーブル端の長さ
ケーブル先端の撚り戻しの許容は、カテゴリ5で、13mm以下、カテゴリ6で、6mm以下、カテゴリ7で、3mm以下で先端加工すること。
●ケーブルの許容曲げ半径
平衡ケーブル6mm以下で25mm、6mm以上で50mm。光ファイバケーブルは、布設前は外径の20倍以上、布設後は外径の10倍以上であること。
●LANの先端加工配列
オルタナティブAとBという2種類の配列があります。
●水平リンク長公式
カテゴリ5クラスD | カテゴリ6クラスE | |
---|---|---|
インタコネクト-TO | H=109-FX | H=107-3-FX |
インタコネクト-CP-TO | H=107-FX-CY | H=106-3-FX-CY |
クロスコネクト-TO | H=107-FX | H=106-3-FX |
クロスコネクト-CP-TO | H=105-FX-CY | H=105-3-FX-CY |
●幹線リンク長公式
カテゴリ | クラスA | クラスB | クラスC | クラスD | クラスE | クラスF |
---|---|---|---|---|---|---|
5 | 2000 | B=250-FX | B=170-FX | B=105-FX | ---- | ---- |
6 | 2000 | B=260-FX | B=185-FX | B=111-FX | B=102-FX | ---- |
7 | 2000 | B=260-FX | B=190-FX | B=115-FX | B=104-FX | B=102-FX |
※20℃以上で、B、Hは、シールドケーブル時0.2%減。非シールドケーブル時20~40℃なら1℃当たり0.4%減。非シールドケーブル時40~60℃なら1℃当たり0.6%減。
※Fはパッチコード/ジャンパ及び機器コードの長さの総和、Xは、Fにかける。50%なら×1.5となる。
(例題) JIS X 5150 : 2004では、カテゴリ6要素を使ったクラスEのチャネルの場合、パッチコード/ジャンパ及び機器コードの長さの総和が15mの時、幹線ケーブルの最大長は○○メートルになりますか?ただし、使用温度は20℃、コードの挿入損失dB/mは幹線ケーブルの挿入損失に対して50%増とします。
上記表を参照すると、B=102-FX
102-15×1.5(50%増なので)=79.5m
- 技術 1.端末設備の技術
- 技術 2.ネットワークの技術
- 技術 3.情報セキュリティの技術
- 技術 4.接続工事の技術T
- 技術 5.接続工事の技術U
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