HOME→
5.接続工事の技術U
ここでは、細かい説明まではしていませんが、簡略的にまとめてみました。噛み砕いて表現、解釈していますので、自己責任で参考にして下さい。
スポンサード リンク
●平衡配線施工と試験
UTPケーブルの成端は、金属スリット間に電線を押しこむ、圧接接続方式が望ましい。
コネクタ成端時の結線の配列違いには、リバースペア、クロスペア、スプリットペアなどがあり、漏話特性が劣化、PoE機能が使えない原因となります。撚りを長くしすぎると、ツイストペアケーブルの基本性能でありう電磁誘導を打ち消す力が劣化し、漏話特性の劣化や特性インピーダンスの変化による反射減衰量の規格はずれなどの原因となる。
エイリアンクロストークとは、ケーブルを過剰に余長をとることにより、ケーブル間の同色同士が干渉してしまう現象のこと。
配線施工後に、チャネル、パーマネントリンクの特性試験を行う。受け入れ試験、適合性試験、基準試験の3つに分類される。
●3dB/4dBルール
平衡配線におけるデータ信号の特性としては、挿入損失の値が3dBまたは4dBを下回る周波数範囲であれば、データの送受信を行ううえで十分なSN比を確保できるとされており、3dB/4dBルールが適用されます。
3dBルールは、反射減衰量の値は参考とみなす。TIA/EIA規格でも同様。
4dBルールは、近端漏話減衰量の値は参考とみなす。TIA/EIA規格では、規格値どおりに合格判定に使う。
●光ファイバの分類
石英系光ファイバ(SOF)とプラスチック系光ファイバ(POF)に分類される。さらに、プラスチック系光ファイバは、口径が小さくビル内幹線に適したフッ素樹脂系と、口径が大きく加工しやすい宅内に適したアクリル系に分けられます。
●光コネクタの試験方法
構成 | 基準試験方法 | 代替試験方法 |
---|---|---|
光ファイバ対光ファイバ(構成部品) | カットバック | ---- |
光ファイバ対光ファイバ(現場取付光コネクタ) | 挿入(A) | カットバック |
光ファイバ対プラグ | カットバック | ---- |
プラグ対プラグ(光接続コード) | 挿入(C) | 置換え |
片端プラグ(光接続コード) | 挿入(B) | ---- |
レセプタクル対レセプタクル又はアダプタ | 置換え | 挿入(C) |
レセプタクル対プラグ | 置換え | 挿入(C) |
●光ファイバ損失試験
カットバック法は、入射条件を変えずに光ファイバの2つの地点でのパワーを測定。
挿入損失法は、非破壊でパワーを測定。長手方向は解析できない。
OTDR法は、光ファイバの単一方向の測定であり、光ファイバの異なる箇所から光ファイバの先端まで後方散乱光パワーを測定。
損失波長モデルは、3~5程度の波長で測定した値を元に計算し、損失波長特性全体の損失係数を予測する方法測定。
●光配線システムの性能試験
試験項目として、光減衰量、マルチモード帯域幅、伝搬遅延、長さ、極性の保持および継続の5項目があげられます。
●施工管理
施工速度を速める程、時間当たりの直接費アップ、工期は短くなるので、間接費はダウンします。
採算速度とは、常に損益分岐点の施工出来高を上回ることを言います。経済速度とは、工事単価が最小となる経済的な速度を言います。
チェックシートとは、計数データを収集。
PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実施)、Check(評価)、Act(改善)の手順を繰り返すことで、品質を高める方法。
パレート図とは、項目別に層別、頻度順に並べ、累積和を示し、改善すべき事項の全体に影響の確認に使用する。
ヒストグラムとは、縦方向形のグラフ。
散布図とは、縦軸と横軸で観測値を打点。
連関図とは、複雑な原因の絡み合う問題をつないだ図。
バーチャートとは、縦に作業、横に工期を示した図。所要日数や作業の順序が分かりやすい。
ガントチャートとは、縦に作業、横に工期を示した図。100%表示で達成度が把握できる。
アローダイアグラムとは、結合点や矢線などによって作業内容、手順、日程などを表示します。
曲線式工程表とは、バナナ曲線、斜線式工程表、グラフ式工程表などがあります。
特定要因図とは、特定の結果と要因の関係を表した図。魚の骨とも言われます。
系統図とは、目的を設定し、到達する手段を系統的に示した図。
- 技術 1.端末設備の技術
- 技術 2.ネットワークの技術
- 技術 3.情報セキュリティの技術
- 技術 4.接続工事の技術T
- 技術 5.接続工事の技術U
スポンサード リンク